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P-00 ひとつずつ始める:広報的ファンドレイジングを強くする12のポイント

2021年は、大雪や緊急事態宣言の発出で大荒れの年明けですね。みなさま、お変わりありませんでしょうか。いつものように顔を合わせてご挨拶する機会がなくなってしまったのは寂しい限りですが、どうぞ本年もよろしくお願いいたします。

さて、ファンドレイジングのご相談をいただく際、「どこから手を付ければよいかわからない」というお話をよく伺います。実際コンサルティングに入ってみると、確認や検討をする「ポイントの整理」と「優先順位づけ」が、最初のつまづきになっているケースが多いようです

例えば、広報戦略と事業戦略を切り分けて考えるというのは、活動現場と広報を兼任されている担当者の方にとっては難しいことだったりします。「どう見せるか(広報)」という議論をしている時に「活動内容はこのままでいいか(事業)」とかまで考えてしまう。悪いことでは、もちろんないのですが、考えないといけないことの幅が一気に広がってしまいます。また、組織のミッションや中長期計画がある中で、事業内容を変更するのは簡単ではありません。

他にも、「やるべき・やりたいこと」のロングリストがあるものの、優先度や効率性を考慮した順位づけをしている時間がなく、結果、着手できないというケースもあります。NPOの広報担当は兼任で多忙な方が多いので、「あるある」と共感される方もおられることと思います。

新連載はじめます

2021年は、この辺りの困り感をインパクトラボで解消できないかなと考えました。具体的には、広報的ファンドレイジングにフォーカスして、毎月ひとつつずつ、確認したり考えたりするポイントをご紹介していこうと思っています。やるべきことがたくさんある中で、どれをやるか選ぶことが、まず大変だから。

ファンドレイジングや広報に関わっておられる読者の方には、記事が出るペースで、自団体の広報的ファンドレイジングについて、毎月ひとつずつ、一歩ずつ、戦略や計画を深めていっていただけたら嬉しいです。

今回は第0回目です。本編スタートの前に、広報的ファンドレイジングを考えていくにあたってのコツ「ひとつずつ始める」をお伝えしたいと思いました。次回からの新連載、どうぞお楽しみに!

Point-00のまとめ

広報でできることはたくさんある。
だから広報にフォーカスして、ひとつずつ考えて、ひとつずつ始める。


広報的ファンドレイジングを強くする12のポイント

P- 00 ひとつずつ始める
P- 01 自団体の強みと課題を知る
P- 02 ファンドレイジングの注力点を決める
P- 03 他団体の事例を知る
P- 04 コミュニケーションの相手を知る
P- 05 キーメッセージを考える
P- 06 ドナージャーニーマップを考える①
P- 07 ドナージャーニーマップを考える②
P- 08 ツールのゴールと導線を整理する
P- 09 ツールの改善作業と継続的な見直しの計画をたてる
P- 10 社会的インパクト評価の視点を取り入れる
P- 11 プロセスの可視化と広報
P- 12 モニタリング結果の可視化と広報

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