コミュニケーション
P-08 ツールのゴールと導線を整理する:広報的ファンドレイジングを強くする12のポイント
前回までの記事では、ドナージャーニーマップについてご紹介しました。作成いただいたドナージャーニーマップの「接点」には、団体がすでに持っている、またはこれから持った方が良いコミュニケーションのツールが並んでいると思います。今回は、その「コミュニケーションのツール」について、考えていきたいと思います。
ツールの書き出し
各ツールを、利用シーンと目的にあわせて最適化するために、まずはドナージャーニーマップを見ながら、コミュニケーションに必要なツールを書き出していきます。例えば、 前回の記事でご紹介した既存支援者のドナージャーニーマップを使うと、こんな感じ。
ツールを見る人の状態と目的を整理する
ツールを書き出したら、それぞれのツールを「見る人」はどんな状態かを整理します。さらに、その状態から、どんな状態になってもらいたいのか、ツールの目的を書いてみましょう。
ツールのゴールと道筋を設定する
目的まで書き出したら、次はゴールを設定します。ゴールは、目的よりも具体的な行動と捉えていただくとわかりやすいと思います。
ここまで整理できたら、最後に現状からゴールまでをつなぐ道筋を設定します。必要な情報は何か、どんな導線が必要かという点を整理していきます。
各ツールの利用シーンと目的を整理すると、最適な道筋=導線が見えてきます。各ツールに入れる情報や、URL、QRコード等の導線は、こんな風にドナージャーニーマップで全体感を掴んでから詳細を詰めていくのがおすすめです。
Point-08のまとめ
ツールに入れる情報(コンテンツ)や、リンク・誘導先(導線)は、ドナージャーニーマップで全体を整理してから考える。
どのツールを見ても同じ情報が同じ分量で載っている状態から脱却し、利用シーンにあった最適な情報提供を心がける。
広報的ファンドレイジングを強くする12のポイント
P- 00 ひとつずつ始める
P- 01 自団体の強みと課題を知る
P- 02 ファンドレイジングの注力点を決める
P- 03 他団体の事例を知る
P- 04 コミュニケーションの相手を知る
P- 05 キーメッセージを考える
P- 06 ドナージャーニーマップを考える①
P- 07 ドナージャーニーマップを考える②
P- 08 ツールのゴールと導線を整理する
P- 09 ツールの改善作業と継続的な見直しの計画をたてる
P- 10 社会的インパクト評価の視点を取り入れる
P- 11 プロセスの可視化と広報
P- 12 モニタリング結果の可視化と広報