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インパクトラボ

6回目:わたしのクラウドファンディング体験記ー新人コンサルタントのFR学習帳

はじめに

私のクラウドファンディング体験は大きく2つです。支援する、実践する、この2つを経験しました。

今回、わたしのクラウドファンディング体験と題して、わたしの実体験を公開します。皆さんの熱い挑戦の一助になるように包み隠さずお伝えします。

クラウドファンディング体験~支援編~

はじめてのクラファンはマクアケでした。

Makuake(https://lp-mk-1.makuake.com)

2016年7月、私は、はじめてクラウドファンディングに触れました。

偶然、AI英会話アプリSpeak Buddyを目にした瞬間に「欲しい!」と胸が高鳴ったのを今でも覚えています。と同時に、Makuake(マクアケ)の象徴的なキーワード “応援購入”にも惹かれ、支援を即決しました。

Makuake(https://lp-mk-1.makuake.com)によると、

“応援購入”とは、作り手や担い手(Makuakeではプロジェクト実行者といいます)の想いやこだわりに共感し、応援の気持ちを込めて購入する体験のことです。

さらに応援購入を深ぼって調べてみました。Makuake(マクアケ)は、新製品のテストマーケティング、受注販売によって生産者のリスクを低減させる役目も担うクラウドファンディングサイトだと知りました。

当然、Speak Buddy(https://www.makuake.com/project/speakbuddy/)も当時は新商品のため、完璧な商品ではなく、私にとっては、期待通りの英会話学習とはなりませんでした。実利感での満足度は低かったです。

しかし、驚くことが起きました。2022年に再度Speak Buddyを目にする機会に恵まれ、AIの精度が進化していたのです。私は、Speak Buddyをサブスクリプション購入し、愛用しています。

私は、一度離れてしまいましたが、その一度がなければ今日がないと思います。この扉を開いて世の中に浸透させていくことが、クラウドファンディングの存在意義の一つだと思います。

友だちは即支援!

私は、友だちがクラウドファンディングに挑戦した時に、必ず5000円を支援すると決めています。詳しくは、My寄付ルール1.0(https://fundrex.co.jp/lab/4408/)の記事をご覧いただけると嬉しいです。

友だちの挑戦に内容を吟味することはありません。即支援する。

友だちが挑戦する。それだけで応援する価値があると思うからです。近年、クラウドファンディングの広がりとともに、私個人で支援する機会も増えていき、お財布が寂しい気もしますが、今よりもっと社会がよくなると信じています。

クラウドファンディング体験~実践編~

町おこしで駅舎コーヒースタンド開業

小湊鉄道上総牛久駅の空きスペースにコーヒースタンドを作るプロジェクト(https://readyfor.jp/projects/ichiharaushiku)

私は、クラウドファンディングに2020年1月に初挑戦しました。

千葉県市原市にある小湊鉄道上総牛久駅の空きスペースにコーヒースタンドを作るプロジェクト(https://readyfor.jp/projects/ichiharaushiku)を実行しました。豪雨災害に見舞われ、観光客が戻ってこない、計画通りにハイシーズンでのスタートが切れませんでした。

冬の寒い日でしたが、地元のあたたかい応援の声で最後まで諦めませんでした。街中で地道にチラシを毎朝配る日々、足を止めて話を聞いてくれる方や、わざわざ戻って来てチラシを受け取ってくれる方、仲良くなって街への想いを伝えてくれる方々に出会いました。

応援してくれた人の中にはクラウドファンディングが分からない方もいらっしゃいました。田舎街なので、年配の方々も多く、デジタルに縁遠い地域での挑戦でした。プロジェクト実行中に現金で支援してくれた方々は全て記帳して、私たちがプロジェクトサイトに再投入しました。

手数料がもったいないという意見もありますが、私たちは、みんなで作るコーヒースタンドを目指して、支援が見える形を徹底しました。また、応援コメントに対しては全て返し、感謝の気持ちを忘れないことを肝に銘じていました。 姿勢や行動面においてだけでなく、知恵も絞りました。

マーケティング戦略は、商品設計(※クラファンではリターン品という)に拘りました。私は、誰に購入してもらいたいのか、リターン品ごとに検討し、支援者視点での商品設計を立案し実行しました。コーヒースタンド開業後のテストマーケティングも兼ねていました。開店後の定番商品を何にするか、リターン品の売れ行きを分析し戦略を練りっていました。

開業直後からコロナ渦に見舞われて苦労もありましたが、応援してくれた皆さんの想いを無駄にしたくない、踏ん張り続けて、地域と観光客、支援者の皆さんのおかげで開業3年目を迎えております。(2022年4月現在)

トンガ津波緊急支援

トンガ津波緊急支援プロジェクト(https://camp-fire.jp/projects/552205/activities?page=5)

私は、2022年2月、2回目のクラウドファンディングに挑戦しました。私は、当社での業務のほか、非営利でフィジー共和国の国際協力を行なっています。

2022年1月に、トンガ王国の海底沖で大噴火が起き、津波被害が発生。とてつもないことが起きたと胸がざわつきました。「なんとかせねば」と奮い立ち、非営利団体のメンバーと共にプロジェクト(https://camp-fire.jp/projects/552205/activities?page=5)を一気呵成に立ち上げました。

目標金額は開始からわずか3日で達成しました。これまでの活動を応援してくれた仲間たち、新たなつながり、さまざまな支援に感謝を忘れることはありません。この時、私は、金額目標とともに支援者数にもこだわりました。太平洋諸島には、あまり認知されていない課題があり、自分たちが汗をかいて、より多くの人にこのニュースを波及させないといけないと思ったからです。その施策として、500円のリターンを用意し、手軽な寄付を促しました。

工夫した点は、支援者からさらに輪が広がるようにペイフォワード寄付にしまたことです。実は、この時、ペイフォワード寄付について知りませんでした。マーケティング視点で検討を重ねて調査して編み出した策で、あの時、ファンドレイジングの知識があれば、もっと早く答えを出せたと反省しています。

他にも反省点は尽きません。想像を超すスピード達成です。ネクストゴールを描く準備ができていませんでした。即座にプロジェクトを立ち上げて、プロジェクトが進行しながら、認知を広げようと進めていく中で、誤算でした。

ネクストゴールは、人数を追いかけることだとチームに納得してもらう、合意形成を取ることに日数が経ってしまい、その頃には、ウクライナ情勢が緊迫化してニュースソースも弱まっていました。比例するように、関心も支援者の広がりも減退していました。

さらに、反省は続きます。プロジェクト途中でメンバーの要望により計画外の追加リターンを渋々承諾しましたが、明らかな失敗でした。リターン設計にブレが生じてしまい、支援者に迷いを生じさせてしまいました。最後のところで、根拠をもって譲らない姿勢を示していかないとプロジェクトは完成しないと学んだ大きな経験です。今後は改善していくと固く決心しました。

まとめ

さて、皆さん、いかがでしたか。

今回は、私のクラウドファンディング体験を支援と実践の両面から紹介しました。こうした経験から支援者視点と実行者視点を持ってコンサルティング提案をしていきたいと思います。

最後に、当社企画のお知らせです。2023年4月26日(水)12時に無料オンライン相談会「ファンドレックスサロン・オンライン」を開催します。テーマは「クラウドファンディング」です。

ぜひご参加をお待ちしています。

無料オンライン相談会「ファンドレックスサロン・オンライン」~クラウドファンディング~


新人コンサルタントのFR学習帳

▷ #12 さようなら新人ファンドレイジングコンサルタント
▷ #11 ファンドレイジングコンサルタント1年目が読んだ8冊の必読書
▷ #10 ファンドレイジングでよく聞く横文字7選
▷ #9 ファンドレイジングに役立つ!事業戦略・マーケティング戦略7選
▷ #8 ファンドレイジングに役立つ!経営戦略フレームワーク12選
▷ #7 Chat GPTにファンドレイジングについて3つ質問してみた
▷ #6 わたしのクラウドファンディング体験記
▷ #5 ぜんぶ観ました!FRJ2023ファンドレイジング日本
▷ #4 My寄付ルール1.0
▷ #3 バースデードネーションとは?
▷ #2 私の寄付先を公開します。
▷ #1 500円から始められる毎月寄付10選
▷ #0 私は、新人コンサルタントの曽根拓也です。

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