調査 / レポート
5回目:ぜんぶ観ました!FRJ2023ファンドレイジング日本ー新人コンサルタントのFR学習帳
はじめに
私は、今回はじめてのファンドレイジング日本に参加しました。
実は、視聴参加だけでなくライブセッションの裏方、みんなの広場企画と出演側も経験しました。準備も大変、運営も大変、でも、来てくれる人がいて嬉しかった。当日はバタバタとしていたせいかライブセッションはすべて後追い。ライブセッションもオンデマンドセッションも興味を持ったセッションは2回観たり、感動した団体に寄付をしたり、イベントに参加したりしました。
こうした次への連鎖が、FRJ2023をきっかけにソーシャルセクターの裾の尾が広がっていくのかなと思います。
さて、私は、今回のファンドレイジング日本FRJ2023をライブセッション、オンデマンドセッション、みんなの広場、3つに分けて感想を新人目線で綴ってみました。
ライブセッション
私は、ファンドレイジングの新人です。
そのせいか印象的なライブセッションの多くはリアルな体験、ファンドレイジングに奮闘する姿が目に浮かぶ企画ばかり。リアルから伝わるNPOリーダー、各団体のファンドレザー奮闘記に胸が熱くなりました。例を2つ挙げます。
まず、1つ目は、企画名「なぜ、”今” 寄付を集めるのか?ファンドレイザー奮闘記、一人ひとりの葛藤と挑戦」です。この企画から、私には各団体のファンドレイザーの実直な取組みと実現させる苦労の数々が伝わってきました。
あるファンドレイザーの方が話されていたファンドレイザーになる以前と以降の考え方、価値観の捉え方に胸を打ちました。また、登壇された別の方の奮闘劇も心を動かす言動の応酬に圧倒され、思わず「この人に会いたい」と思い、その団体イベントに参加申し込みしました。
次に、2つ目は、当社企画「話題のNPO 創業者から秘訣とホンネを伺う70分」を例にあげます。ご登壇されたNPO創業者のおふたりのうち、一人目は、認定NPO法人抱樸の奥田知志理事長です。奥田さんは、北九州で30年以上ホームレス支援を続けておられ、その原動力は全て目の前の人のため。語りかける言葉に心が沸騰する強さをもらいました。
もう一人の登壇者は、認定NPO法人テラ・ルネッサンス創立者鬼丸昌也さんです。鬼丸さんは、本企画では、自らが多くを語るのではなく、聞く姿勢が印象的でした。メモを取る、相槌を打つ、拍手をする、聞きたいと思うことを代弁して簡潔な言葉で質問する。こうした姿が画面越しの視聴者参加意識を押し上げ、視聴者全体に一体感を生んでくれたのだと思います。
他のセッションでも沢山の感動がありました。たとえば、登壇者に代わって視聴者が別の視聴者の質問に自然と回答するセッションもあり、ソーシャルセクターには、リーダーだけでなく、サポーターがいてファンドレイジングがあると教えてもらいました。
話すリーダー、聞くリーダー、支えるサポーター、感動をありがとうございます。
オンデマンドセッション
オンデマンドセッションは44の数もさることながら、ファンドレイジングを幅広い分野で語る登壇者が印象的でした。遺贈寄付、ふるさと納税、ガバナンス、ビジネス活用、海外大学、支援者コミュニケーション、助成金、融資、クラウドファンディング、マンスリー寄付など豊富なジャンルに驚くばかりです。
たとえば、企画名「支援者をファンドレイザーに!peer to peerファンドレイジング」では、サポートファンディングに特化した企画を提供していました。認定特定非営利活動法人地球市民の会の鈴木亜香里さんと藤瀬伸恵事務局次長の両名が、抽象的な概念ではなく、サポートファンディングの実践に即した解説をされていました。
peer to peerファンディングを通じて支援者、サポーター、団体の三者が同じ方向を向いてファンドレイジング達成を目指して一丸となる姿が目に浮んできました。繰り返しになりますが、他のオンデマンドセッションも多角的な視点から企画設計されています。本稿では一例のみで恐縮ですがご容赦ください。
みんなの広場
私は、みんなの広場には主催企画参加しました。
初めての参加でしたので、正直なところ、企画を主催しても誰も来ないと不安がありました。しかし、なんと当日20名以上の方が参加してくださいました。まだ日も浅い新人の応援に駆けつけてくれた方、サポートしてくれた方もいて大変嬉しい時間でした。この場を借りて御礼申し上げます。
主催にあたり、実際、企画作りに難航しました。社内でリハーサルも何度も行い、司会進行やzoom操作の割り振りをして臨んだはず・・・でした。しかし、当日うまくいかない。内心、私の担当部分で海外の寄付キャンペーンを紹介した10分間はzoomの入場許可の操作をしながら冷や汗かきながらのプレゼンでした。
次のディスカッションでは、オンライン独特の間があると気づけたので、このタイムラグを考慮して今後はうまくファシリテーションしたいと思います。
最後に、みんなの広場の企画終了後に、FRJ2023中庭(https://frj-nakaniwa.ovice.in/lobby/guest)でバーチャルオフ会を開催しました。私も新しいテクノロジー、OVICEに触れる貴重な機会になり、終わりよければすべてよし。充実したFRJ2023の参加となりました。
まとめ
さて、皆さん、いかがでしたか。
今回は、FRJ2023の個人的感想を綴りました。例に挙げたセッションはあくまで一例です。私は、全てのセッション登壇者、主催された認定NPO法人日本ファンドレイジング協会、参加者全員をリスペクトしています。
最後に、当社企画のお知らせです。2023年3月22日(水)12時に無料オンライン相談会「ファンドレックスサロン・オンライン」を開催します。テーマは「FRJ2023ファンドレイジング・日本」のふりかえりです。ぜひご参加をお待ちしています。
無料オンライン相談会「ファンドレックスサロン・オンライン」~FRJ2023ふりかえり~
新人コンサルタントのFR学習帳
▷ #12 さようなら新人ファンドレイジングコンサルタント
▷ #11 ファンドレイジングコンサルタント1年目が読んだ8冊の必読書
▷ #10 ファンドレイジングでよく聞く横文字7選
▷ #9 ファンドレイジングに役立つ!事業戦略・マーケティング戦略7選
▷ #8 ファンドレイジングに役立つ!経営戦略フレームワーク12選
▷ #7 Chat GPTにファンドレイジングについて3つ質問してみた
▷ #6 わたしのクラウドファンディング体験記
▷ #5 ぜんぶ観ました!FRJ2023ファンドレイジング日本
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▷ #2 私の寄付先を公開します。
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