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2回目:ガバメントクラウドファンディング(GCF)®︎とは何ですか?事例付き基本編ー2年目コンサルタントのFR学習帳

はじめに

みなさん、突然ですが、「ガバメントクラウドファンディング(GCF)®︎を一言で教えてください」なんて言われたら、正直、困っちゃいますよね。

私は、ファンドレイジング業界に入って2年。よくガバメントクラウドファンディング(GCF)®︎について耳にしますが、当初は混乱ばかりしていました。というのは、人によってはGCFとだけ言ったり、ガバクラと略して話されていたりして、一体何の話をしているのか迷子になった記憶があります。

調べてみると、どちらも同じことを指していると後から分かりました。正直、今でも混乱状態が止まりません。

そこで、今回、馴染みのない方や初心者の方でも分かりやすいように、ガバメントクラウドファンディング(GCF)®︎について、基本解説をしていきたいと思います。理解が深まるように記事の後半では実例をあげて説明しますので、慌てずゆっくりと最後までお読みいただけたら嬉しいです。

ガバメントクラウドファンディング(GCF)®︎とは?

ふるさとチョイスGCF(株式会社トラストバンク)から抜粋

ガバメントクラウドファンディング(GCF)®︎とは、一言でいえば、“ふるさと納税を活用したクラウドファンディング”のことです。ふるさと納税制度を自治体が抱える課題解決プロジェクトに寄付する仕組みを指します。

ガバメントクラウドファンディング(GCF)®︎の発祥は、2013年、株式会社トラストバンクが初めて提供を開始されました。ガバメントクラウドファンディング(GCF)®︎の文字を見ての通り、商標登録もされています。株式会社トラストバンクの初提供を契機にガバメントクラウドファンディング(GCF)®︎によって、自治体は地域課題の解決型のプロジェクトを広く全国各地に届けられようになりました。

ちなみに、GCFとは、ガバメントクラウドファンディングのG=Government(政府)、C=Crowd(群集)、F=Funding(資金調達)、の頭文字をとった略称です。こうした寄付のあり方をもってしてガバメントクラウドファンディング(GCF)®︎を自らの税金の使い道を自分で決めることができる仕組みとおっしゃる方もいらっしゃいます。

クラウドファンディングの違いとは?

ガバメントクラウドファンディング(GCF)®︎とは、自治体がふるさと納税を活用したクラウドファンディングのことです。

クラウドファンディングとは、インターネット経由で個人法人問わず資金提供を募るファンドレイジングのひとつです。クラファンと略されるように、ガバメントクラウドファンディング(GCF)®︎を、ガバクラと略されることもあります。

ここでは、まず自治体とふるさと納税の活用がガバメントクラウドファンディング(GCF)®︎の特徴と覚えておいてください。

ふるさと納税との違いは?

ふるさとチョイスGCF(株式会社トラストバンク)から抜粋

ガバメントクラウドファンディング(GCF)®︎にはふるさと納税を活用しているので、ふるさと納税と同じ控除が受けられます。どちらも同じ制度利用のため仕組みは同じですが、目的に差異があります。

いわゆる一般的なふるさと納税は、返礼品目的が多い一方で、ガバメントクラウドファンディング(GCF)®︎は、使い道、プロジェクトへの共感が主になります。ガバメントクラウドファンディング(GCF)®︎は、寄付者においては、少しでも多くの資金をプロジェクトに活用してもらいたいという意志と、自治体においては、地域課題への解決に向けた共感を集めたいという意欲がふるさと納税による縁結びのような仕組みなのです。

ガバメントクラウドファンディング(GCF)®︎では返礼品がないプロジェクトも多数存在しています。

ガバメントクラウドファンディング(GCF)®︎ の事例

READYFORプロジェクトページから (READYFOR株式会社)から抜粋

一例として、香川県立中央病院のプロジェクト(https://readyfor.jp/projects/100120)を活用してご説明します。

ふるさと納税型プロジェクトですが返礼品がありません。しかし、ご覧の通り、28,033,000円の寄付が集まった結果です。このように、返礼品目的ではなく、使い道に共感するふるさと納税のあり方が存在するのです。

もちろん、プロジェクト企画立案実行達成は苦労がありますが、プロジェクトページを一読しただけでも当該寄付ページの丁寧な設計と現場での不断の実行がキラリと光ります。

具体的に、まず、なぜドクターカーが必要なのか、明確な目的、活用方法、歴史、さらに、香川県立中央病院の地域での役割を、一目で見やすく記されています。香川県にゆかりがない私ですら心が掴まって共感したことを鮮明に覚えています。

さらに、メインビジュアルにも目を惹きます。大きく数字が配置されていてスクロールダウンをすると、ドクターカーの活躍の姿も見てとれます。プロジェクト実行においても現場活用が光ります。中央病院の総合窓口で現金寄付を受け付けられる工夫をこらされていて、インターネット寄付が難しい方も参加できるように現場対応に至るまでのきめ細かさが伺えます。

大切な使い道についても、資金使途も明確で分かりやすいです。第一目標から第三目標まで記載されていて、寄付者目線に立って考えられていて、寄付者は後で寄付しようか、タイミングを迷わず、今寄付しようというインセンティブが働くだけでなく、ゴールの行く末を三段階で見届けようと最後まで応援を続けることができるプロジェクト設計になっています。

このように、ガバメントクラウドファンディング(GCF)®︎は、自治体の課題解決、プロジェクト経緯説明、実行者の弛まぬファンドレイジングによって、使い道に共感した支援者の方々に応援してもらえる仕組みなのです。

さいごに

いかがでしたか。

ガバメントクラウドファンディング(GCF)®︎は、ふるさと納税を活用したクラウドファンディングのことです。

現在、ガバメントクラウドファンディング(GCF)®︎は、ふるさとチョイスGCF(https://www.furusato-tax.jp/gcf/?header)だけでなく、事例で取り上げたREADYFOR(https://readyfor.jp/lp/furusato_shien/index.html)のように他のクラウドファンディングプラットフォームにも広がっています。

次回は、読者の皆さま向けに、1000万円超のガバメントクラウドファンディング(GCF)®︎の実例をご紹介します。

※ガバメントクラウドファンディング及びGCFは、株式会社トラストバンクの登録商標です。


2年目コンサルタントのFR学習帳

▷ #03 ふるさと納税1000万円超ガバメントクラウドファンディング(GCF)®︎7選
▷ #02 ガバメントクラウドファンディング(GCF)®︎とは何ですか?事例付き基本編
▷ #01 ファンドレイザー必読!「寄付」に関わる横文字5選

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