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マネしたい!おばあちゃんに学ぶ共感コミュニケーション5つのコツ

私の家の近所にお住まいのおばあちゃんは、よくお家のすぐ外に小さな椅子を出して、そこに腰掛けています。私は、週に2、3回は彼女と話します。挨拶だけのこともあれば、5-10分立ち話をすることもあります。話題はいつも何気ないことですが、彼女と話すととにかく元気が出る。

このおばあちゃん、共感コミュニケーションの達人なんじゃないか。そう思って、彼女のコミュニケーションを観察してみました。今日は、そこから学んだ共感コミュニケーションの5つのコツをご紹介します。

1.話しかける時は自分から

朝急いでいたり、スマホを見たり電話をしながら歩いていて、私が彼女に気づいていない時も、おばあちゃんは必ず挨拶をしてくれます。

おはよう。

いってらっしゃい。

寒くなったわね。

今はもう、声をかけるのもかけられるのも当たり前になりましたが、引っ越したばかりの頃は、ただの挨拶であっても、よく知らないご近所さんにこちらから声をかけるのは勇気がいります。

まず、声をかける。話しかける。相手がこっちを見ていなくても、ちょっと急いでいそうでも、マイペースに挨拶をする。

コミュニケーションを自分から始めることは、実は一番高いハードルかもしれません。

2.些細なことでも褒める

今日のスカート素敵。

いつも元気でいいね。

毎日仕事に行って偉いわね。

おばあちゃんは、もう、何でも褒めてくれます。もちろん私に対してだけではありません。この前は別のおばあちゃんを呼び止めて、猫柄の靴下がかわいいと褒めておられました。

褒めるというのは、ちゃんと相手を見ているということなんだと思います。見ているから、些細なことにも気づくことができる。相手に関心を持つことは、共感コミュニケーションの基本ですね。

3.気になったことは質問する

質問も、相手に関心を持っていないとできないコミュニケーションのひとつ。

(スーパーの帰りに)今日のご飯は何をつくるの?

(マスクをしていると)風邪ひいたの?大丈夫?

(キャリーケースを持っていると)出張?どこに行くの?いつ帰ってくるの?

おばあちゃんは、とにかく色々気にかけてくれます。友達よりも、家族に近い。時々、親戚だったかなと思うくらいの距離感です。

一般的に、「質問力」は重要なコミュニケーションスキルのひとつと言われます。物事の本質に迫る質問ができるか、相手から聞きたいことを聞き出す質問ができるか、というような文脈で使われますが、共感コミュニケーション的には、関心がありすぎて聞かずにいられない、つまり「関心力」の方が重要と言えそうです。

4.時には愚痴も弱音も言う

コミュニケーション力が高い人というと、いつも笑顔で明るく元気な人を想像しませんか?実は、そうではないのかもしれません。少なくとも共感コミュニケーションにおいては、愚痴やちょっとした弱音を言うのも、悪いことではありません。

寒くて足が痛い

昨日おじいちゃんと喧嘩した

ひますぎる

彼女がネガティブな話をふってくれるので、私もネガティブな話がしやすくなります。何せいつも立ち話なので、別に深刻な話題にはなりません。最後には笑い話になるのですが、それでも、ネガティブな話をできる相手というのは、結構貴重。ぐっと親近感が強まります。

相手に肩の力を抜いて欲しいときは、まず自分の弱さを見せるところから始めてみるのも良いかもしれませんね。

5.聞く時は素直な表情で

いつも笑顔で話を聞いてくれる人は、魅力的ですよね。でも、おばあちゃんはもう一枚上手。

楽しい話はとても楽しそうに笑顔で聞いてくれますが、残念な話やちょっと辛かった話を聞く時は、心底気の毒そうな、心苦しそうな表情をしています。

大変だったね

それは困ったでしょう

そういうの落ち込むね

なにか困ったことがあったとき、その話に対して「そういうこともあるよね、大丈夫だよ」と笑顔で言われて、「まぁ、そうだな」とスッキリすることはあります。しかし、気の毒そうな顔で「それは困ったでしょう」と言われると、どうでしょう。こちらの方が、親身になってくれているように感じませんか?

相手に共感していることを伝えるためには、笑顔だけでなく、悲しい顔や苦しい顔も必要。無理にポジティブな笑顔で元気づけるよりも、相手の気持ちと同じ表情で寄り添う方が、共感していることが伝わりやすいようです。


共感コミュニケーションでは、次の3つが大切だと言われます。

  1. 思いやりをもって相手に話す
  2. 思いやりをもって相手を聞く
  3. 思いやりをもって自分を聞く

おばあちゃんと話していると、3の「思いやりをもって自分を聞く」ことの大切さがわかります。彼女はきっと、ちゃんと「自分を聞けている」人なんだと感じるからです。

いよいよ師走も半ばを過ぎました。みなさまも、年末年始はぜひゆっくりと自分を労いながら、「自分を聞く」時間をもってみてくださいね。

今年も1年間お疲れ様でした。どうぞ素敵な年越しをお過ごしください。

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