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IMPACT LAB

インパクトラボ

実行したキャンペーンを測定するために―色々な測定の仕方

新型コロナの影響で、新しく発生した課題に対応した活動や、寄付月間の活動、季節募金活動、クラウドファンドなどイベント的に寄付を集めることもあると思います。

目的を決め、テーマを決めて、そのターゲット層に合った支援者の方たちへ発信することになりますが、実行したらその結果を数字で見えるようにする必要があります。

支援者管理システムなどを使っている場合はシステム独自の設定が結果確認が可能ですが、使っていなくても同様の管理を行うことができます。ここでは、同じ業務を敢えて異なるツールで管理したとき、それぞれの方法を紹介いたします。現在、すでに管理を行っている場合でも、違うツールでの管理方法を見ることで、新しいヒントになるかもしれません。

Salesforceであればキャンペーン機能を使用する

もしもSalesforceを使っている場合は、キャンペーン機能という優れた機能があります。

「キャンペーン」というオブジェクト(箱)を作って、キャンペーンのレコードを作成し、告知対象の支援者リストのレポートから作成したキャンペーンに「キャンペーンメンバー」として追加し、することでキャンペーンの合計金額・件数も簡単に確認することができます。

具体的には例えば、「2020年冬のキャンペーン」を開催した場合、「2020年冬のキャンペーン」というキャンペーンレコードを1件作成いたします。このキャンペーンの告知をしたい対象者、例えば「今まで寄付をしてくれた人」、などの条件を指定したレポートで対象者リストを作成いたします。レポートを表示した状態から、「キャンペーンに追加」ボタンで実施中のキャンペーンレコードが表示されますので、作成した「2020年冬のキャンペーン」を選んでキャンペーンメンバーへ追加することができます。キャンペーンメンバーが、告知を行ったリストということになります。さらに支援と紐づけを行うことで、実際に寄付をいただいた実績も、キャンペーンレコード内で積み上げて確認することができます。

キャンペーンは親子関係も作ることができ、キャンペーンごとの比較も可能で、大変便利な機能です。Salesforceを使っている場合はぜひ業務に組み込みましょう。

<参考>

■Salesforceヘルプ

https://help.salesforce.com/articleView?id=campaigns_def.htm&type=5

■テラスカイ社の記事も大変わかりやすいです。(記事内の「商談」を「支援」と読み替えてください)

https://base.terrasky.co.jp/articles/O76DO

コングラント

コングラントでは、キャンペーンと似たもので「プロジェクト」を作成することができます。コングラントの特長として、寄付管理データベースとWEBページ作成の仕組みとがセットになっていますので、コングラント上でプロジェクトを作成すると対象プロジェクトのWEBページ(コングラントの名前では「ファンドレイジングページ」)が公開され、そこでクレジット決済による寄付の募集を行うことができます。メールの告知や郵送物の発送を、このコングラントのデータを元に行うことでキャンペーン(プロジェクト)として管理が可能です。

WEBページまで一連で作成可能で、クレジット決済と連携している点が大きな特長です。

AccessやFilemaker、Kintoneなどの独自カスタマイズでは

Salesforceを使っていなくても、他のツールでも同じような管理は可能です。

ちょっとデータベースの知識があれば、「キャンペーンマスタ」を作成してキャンペーン開催のたびにマスタにレコードを増やし、それを寄付のトランザクションレコードに設定する、という高度な方法が考えられます。

しかしそれが難しくても、イベントフラグのようなものを追加して寄付レコードにキャンペーン時の寄付であったことがわかるようなフラグを付けるだけで管理ができます。

ある団体では、イベント用のフラグを先に1~10まで用意して、使いまわすようなこともしていました。

例えば「2020年冬のキャンペーン」は「フラグ1」にチェックを入れ、「2021年夏のキャンペーン」では「フラグ2」にチェックを入れる、というのを10まで繰り返し、10までいったら「フラグ1」をクリアして使いまわすというものです。5年経つとデータをクリアするということにはなりますが、5年間は管理が出来るということですので、コストをかけて完璧なシステムを構築するよりは迅速な実行と最低限のデータ管理が可能になります。

支援者管理システムを統合的に導入できているのであれば、高度な使い方を目指しましょう。でももしシステムがないとしても、工夫して管理することは可能です。

目的達成のためにツールがあるので、ツールを良くすることや完璧に設計することばかりにリソースを割かず、活動向上のための行動が出来ると良いのではないでしょうか。

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