コミュニケーション
ヒント2「過去に学ぶが、前例にとらわれすぎるな」:孤独なfrrへ贈る羅針盤~FR成功の(発想の着眼点)ヒント
シン連載を始めるにあたって、どのような題材にするかを検討する際に、いままでのうまくいったこと、反応が良かったことを参考にしながら、同じ展開にするわけにはいかないので、どういう切り口で進めていくかをあれこれ検討していました。そのなかで、同じことをやっていても、同じところで笑いをとる、面白いと思わせる、古典のような展開ができるといいなぁと思ったのです。
実は、同じことをやっていても、同じところで受けるというのは、セミナーや講演をやっているときのテーマの一つで、主催者から、こんなことを実現したいのですが、お話いただけますかと新しいテーマでのご依頼がある場合と、あの時のあの講演が大変良かったので、ぜひこちらのメンバーにも聞かせてやりたいと思いましてという場合があるので、特に後者の時に気にしていることです。定番の話や言い回しというのはあるのですが、誰が言っても必ず面白い話という場合もありますが、だいたいは聴衆の反応を見ながら、その場でタイミングよく言えた時がやはり反応が良くかえってきます。
以前にお聞きになっている方から言われたことがあるのですが、「イノウエ節というか、あの独特の口調がくせになって、何度も聞きたくなるのです」と有難いことをいっていただきました。感謝を伝えながらもう少し伺ってみると「話の文脈で、笑いが起きるところがわかっているのですが、だんだん近づいて来ると「来るぞ」「来るぞ」と思いながら、来た時にしっかり受けて、自分も笑えると、ツボにはまってなんだかうれしくなってしまうぐらいなのです」と伺いました。まるでオチがみんなわかっているのに楽しめる古典落語のような表現をいただいて、本当に有難いなぁと思います。
同じことをやっても、受けるのは
「実は」という裏話を伝えてしまうと、こんど、私の講演をお聞きになった時に、ああこれかと、違う視点になって楽しみ方が変わってしまうことになるかもしれないのですが、「実は、同じように聞こえているようで、毎回、変えているのです」というのが、秘訣なのです。
講演ごとにまったく、一言一句同じ言葉で表現しているわけではなく、いい間違ったり、忘れてしまうこともあるので、まったく同じで語っていることはないのだと思います。ただ、いくつか、これは受けるという話を相手に応じて組み立てを考えて、流れを作り、そのうえで、もっと言い方をこうしたらどうかなとか、同じ単語を言い回しを変えたらというように、細かく微調整をしています。
このあたりは、別のワークショップ枠で「エレベータトーク~1分間で寄付したいと思わせる奇跡の話術」で、「言葉を磨く」ということを口酸っぱくお伝えしていたので、その実践を自分でもやっているというところです。
参考)■共感の輪が広がる、周囲を巻き込む人の話し方~エレベータートークの実習から学ぶこと
新しいアイデアを実践しよう
ここまで、長々と自身の経験談を披露してきましたが、ファンドレイジングの戦略を進めていく際に、やはり成功させていきたいので、方法として次の2軸があるように思われます。
1.成功角度の高いものを組み合わせて、新しい取り組みにする
2.まったく新しい発想に基づいて取り組むが、進め方でうまくいかなかったことを回避して、新しい取り組みにする
1.は、よそで旨くいってるとか、成功度の高いものを自分たちで組み合わせて、「換骨奪胎 」=外側が同じでも中身が違うことや、中身だけを取り替えること、例えば古典を元に現代風にアレンジするなど 先人の詩文などの発想や形式を借りながら、独自の工夫を加えて新しい作品に生まれ変わらせること、を進めていくこと。
2.は、発想はまったくいままでのことにとらわれないで、違うところからスタートするものですが、成功させていくためには、活用できる資源、いままでの知見を活かして、どうしたら地に足をついた、血の通った取り組みになるかを考え抜いていくことになあります。
どちらのアプローチもよさがあるので、ぜひ取り入れてもらいたいのですが、実は気づくとどちらも成功例をまっく同じままでやるのではなく、アレンジをしていくことにあるのだということがわかるかと思います。同じことばかりでなく、新しいアイデアを実践していきましょう。それはうまくいったら新しい得意技となるでしょうし、うまくいかなかった時にでも、新しい経験を私たちに与えてくれます。ぜひチャレンジに応援の声を上げていきたいと思います。
いかがだったでしょうか、次回は 「3.ぶれない、長年やってきて支持されてきたことを信じる 」をお届けいたします。
本稿で取り上げたい「ご質問」「ご相談」がございましたら、ぜひお聞かせください。