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ヒント3「ぶれない、長年やってきて支持されてきたことを信じる」:孤独なfrrへ贈る羅針盤~FR成功の(発想の着眼点)ヒント

クラウドファンディング(クラファン)のチャレンジは、短くて1か月、長くても2-3か月のキャンペーンですが、たまたま同時にいくつも掛け持ちしてお世話させていただくことがあります。ファンドレイジングはずっと続くなかで、クラファンは比較的短い期間だけなのですが、限られた設定、オール・オア・ナッシングのようなルール、支援者を巻き込んでのゲーム性などキャンペーンとしては優れていて、ファンドレイジングの方法として学ぶべきものがたくさん得られます。

しかしながら、クラファンはファンドレイジングの全てではなく、あくまで数か月で完了する取り組みです。ネット上での働きかけや盛り上がり、新聞などでの紹介などでとても目につくだけに、それだけでかなり労力をかけて行いますが、それだけが全てではないことを繰り返しておきたいと思います。

相手に応じた呼びかけを行う

ファンドレイジングでは、相手は誰かをよく知って(ペルソナ)、それに応じた設定を考え(メニューなど)、相手に響く言葉を選択して、どのような働きかけをするか(アプローチ)を最適化していきます。広報の機会としてクラファンでは「ピークポイント」としての盛り上がりをつくることができ、参加している方々に相互の関係性が深まるとともに、いままで繋がりのなかった人々にも知ってもらえる機会となっていきますが、それ以外にも接点を大切にして、コツコツと関係性を積み上げて、深めていく取り組みもとても大事です。ほかのよく似た取り組みをしている団体のクラファンで人気が出ているのを見たときとか、自分たちの取り組みにおいて短期で大きな成果が出てしまったときに、これがあまり重視されなかったり、戦略的な思考によらずに進められたりします。

初めて、寄付の働きかけをする場合であれば、まずうまくいったところを自分たちで認めて、大部分のうまくいかなかったところを少しでも改善して、次の取り組みに繋げていきます。また次の機会にそうした振り返りを重ねて、小さな成功体験が増えていくと、自団体としての「得意技」が出てきたということもあるのではないかと思います。

こうしたプロセスを一気に飛び越えて、クラファンでは短期間で多くのことが得られる代わりに、積み重ねを意識しなくなってしまうと残念に思います。活動をずっと続けてきて多くの人々に支持されてきたこと、何が自分たちの特徴なのかということ、団体として大切にしている取り組みを信じて進めていくことです。

決められたことを淡々と進めていく

もうひとつクラファンにおいても、実施期間が始まって(キックオフ)、最初はスタートダッシュで支援も広がり、SNSでも大いに盛り上がりが生まれ 、手ごたえが感じられるのですが、途中でだんだんと反応が薄くなるタイミングがあります。

最終日が近づくとまた最初のスタートの時以上に盛り上がりが出てくるのですが、それまでに至るまでは、どうも手ごたえがない、反応が薄い、数字もなかなか伸びてこないという期間が出てきます。いわゆる「中間期」、特に中だるみのような辛い期間です。

こうしたときに、何かといままでとは違ったことをやってみようと思いがちなのですが、長い目で俯瞰して、予め決められたことを信じて、淡々とやり続けていくことが何よりも大切です。「手立てが何もない」ないならばまだしも、準備がしっかりとされているのであれば、方向は間違いないのですから、自分たちの価値を信じてじっくりと進めていくことです。

長年やってきて、多くの皆さんから支持されてきたこと、それに基づいて、誰に向けて発信しているのか、そしてそうした方々に効果があった方法、気に入ってもらえたところを信じて取組を進めていくことをお勧めいたします。
うまくいくための方法、それは実はもうすでにあなたたちの団体の中にあるのです。

いかがだったでしょうか、次回は 「企画段階は創造的に、実行段階は淡々と」をお届けいたします。


本稿で取り上げたい「ご質問」「ご相談」がございましたら、ぜひお聞かせください。


▷ ヒント1「周囲(地域)のムードをかえる」
▷ ヒント2「過去に学ぶが、前例にとらわれすぎるな」
▷ ヒント3「ぶれない、長年やってきて支持されてきたことを信じる」

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